PayPay後払いはバーコード決済サービスであるPayPayの機能の一つです。利用した代金はその場で支払う必要がなく、後で請求されるためクレジットカードのように利用することが出来ます。
この記事ではそんなPayPay後払いについて紹介します。
PayPay後払いは年会費や手数料がかかりませんし、ポイント還元率も通常のPayPayよりも高いです。さらにリアルカードを発行することでクレジットカードと同じように使うことも出来ます。
このようにメリットの多いPayPay後払いですが、デメリットも当然あります。リボ払いの金利は年率18.0%と高いですし、審査があるため即時利用の開始は出来ません。利用可能店舗はPayPay加盟店だけですし、バーコード決済という性質上ネット通販にも利用できません。
最後にPayPay後払いとPayPayカードとの違いを抑えておきましょう。PayPay後払いは「アプリ上のサービス。PayPay加盟店でしか利用不可、ポイント還元率が高く特典もある」といった特徴を有していますが、PayPayカードは「リアルカード、ネット通販も含めてクレジット加盟店であれば使える、ポイント還元率は低く特典もない」という特徴があります。
どちらか一方が良い悪いのではなく、自分自身の状況に最もマッチした方を選ぶと良いのではないでしょうか。
- PayPay後払いはコンビニやスーパーなど、使えるお店がとても多い
- PayPay後払いのデメリットは年収や勤務先を元に審査が行われること
- PayPayあと払いのメリットは最大1.5%という高いポイント還元率
- PayPay後払いはPayPayカードとは違い、アプリだけで決済出来る
- PayPay後払いのリアルカードを発行すれば、携帯がなくても決済可能
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PayPay後払いのデメリット・気を付けたいポイント
PayPay後払いを利用する際のデメリットは主に3つあります。
- 審査は不可欠
- PayPay加盟店でのみ利用可能
- リボ払いの利息が18.0%と高い
PayPay後払いは申し込んですぐ利用できるようなものではありません。なぜかというと、必ず審査が行われるからです。クレジットカードやローンの契約時に行う審査と同様のものが行われます。審査完了までかかる時間は早くて当日中の数時間ですが、遅いと2から3営業日ほどかかります。
どこでもPayPay後払いで支払いが出来るわけでもありません。PayPay後払いはPayPayのサービスの一つですので、PayPay加盟店以外では利用不可能です。しかしPayPay加盟店は最近では増えてきており、コンビニやスーパー、飲食店など利用不可能なお店の方が珍しいのではないでしょうか。
PayPay後払いの返済方法には一括返済・分割返済・リボ払いがありますが、リボ払いには気を付けましょう。年率18.0%という金利が利息負担としてかかってしまいます。また、「リボ払いを利用するとポイントを付与します」といったお得なキャンペーンが打ち出されることがありますが、利用する際には十分に検討することが重要です。
審査があり、即時利用はできない
PayPay後払いを利用する上で、審査は必ず行われます。普段からPayPayを利用している場合でも同様です。
そのため、すぐにPayPay後払いを使うことは出来ません。クレジットカードの作成時にも審査は行われますが、同じように審査内容はしっかりとしています。
審査で聞かれる項目は以下のようなものです。
- 住所
- 氏名
- 電話番号
- 年収
- 勤務先
- 家族構成
また、審査の結果が出るま出にかかる時間はその都度によって異なるようです。早い時だと当日中に出ることもありますが、申込者が多かったり担当者が少ないなどの事情がある場合には2、3営業日はかかってしまうようです。
このように、PayPay後払いの利用を検討しているのであれば、余裕を持った申込をすべきでしょう。
PayPay加盟店でしか使えない、制限がある
PayPay後払いは、通常のPayPayと同様にPayPayに加盟している店舗でしか利用できません。
しかし、PayPay加盟店であれば必ず後払いも利用できますので、その点は安心してください。最近ではPayPay加盟店の数も増えてきて、スーパー・コンビニ・飲食店・アパレルショップ・宿泊施設など基本的にどこでも利用できます。
ただし、「請求書の支払い」には利用できませんし、PayPay加盟店でも稀に後払い非対応の店舗もあります。この点は注意しましょう。
キャンペーンにつられてリボ払いを利用すると18.0%と高い利息がかかる
PayPay後払いの返済方法はクレジットカードなどの返済方法と同様に、リボ払いにも対応しています。
PayPay後払いのリボ払いの利息は年間18.0%に設定されています。一般的にリボ払いの利息は15%~18%の範囲内で設定されていることが多く、PayPay後払いの水準は高いと言えるでしょう。
また、PayPayではリボ払いを推奨するようなキャンペーンが行われることもあります。例えばリボ払いを利用するとポイントが付与される、といった内容です。
このようなキャンペーンに釣られてリボ払いを利用するようなことは避けましょう。リボ払いはデメリットしかないと言われるくらいリボ払いは返済期間が長引けば長引くほど、利息負担が増えていく仕組みです。最初に貰えるポイントは確かにお得ですが、返済利息が増えて結局は損をすることになるかもしれません。
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PayPayあと払いのメリット
以下で示すように、PayPay後払いのメリットは3つあります。
- 年会費や手数用は一切かからない
- ポイント還元率が高い
- リアルカードの発行も可能
年会費や手数料といった費用負担が一切なく利用できるのは、大きなメリットでしょう。クレジットカードの多くは年会費がかかりますが、PayPay後払いならそのような費用負担を負わずに後払いが出来ます。このように利用自体は無料ですが、分割払いやリボ払いにすると利息負担が生じますので気を付けましょう。
通常のPayPay払いでは0.5%のポイントが還元されますが、PayPay後払いにすると最大1.5%のポイントが還元されます。この貯まったポイントはPayPayの支払い自体にも利用できますし、バーチャル運用に回してさらに増やすことも可能です。
基本的にPayPay後払いはアプリ上で完結出来ますが、実はリアルカードを発行することも出来るのです。リアルカードを発行すれば、実質的にクレジットカードと全く同じように使えるため、大変便利です。
年会費や手数料はかからない、アプリダウンロードし無料で使える
PayPay後払いの利用自体には何の費用もかかりません。年会費や手数料もなく、アプリをダウンロードすれば無料で利用することが出来ます。
この点はクレジットカードにはないメリットと言えるでしょう。クレジットカードの多くは年会費がかかるからです。PayPay後払いはクレジットカードと同様の機能を有していますので、年会費をかけたくないのであればこちらを選択すべきです。
ただし返済方法を分割払いやリボ払いにすると、手数料負担は生じます。また、返済期限に遅れると遅延損害金が課せられます。以上はクレジットカードでも同じ仕組みとなっていますが、覚えておきましょう。
ポイントがたまり、通常のPayPay払いより還元率が高くなる
後払いを利用すれば、ポイント還元率が高くなるというメリットもあります。
まずPayPayがどのようなものなのか、見ていきましょう。
貯め方としてはPayPayが使える店舗や通販サイトでの買い物時に付与されたり、クーポンやキャンペーンを利用することで貯まります。
貯まったポイントは、1ポイントを1円として、PayPay加盟店での支払いに充てられますし、ポイント自体を運用に回してさらに増やすことも可能です。
このようにPayPayを使えば、現金で支払いをするよりもお得に買い物が出来るようになるのです。では、後払いにすることで、どの程度還元率が上がるのでしょうか。
還元率
PayPay後払いのポイント還元率は1.5%です。通常のPayPay払いの還元率が0.5%ですので、1.0%も上乗せされている計算になります。
例えば、1年間に100万円分をPayPayで支払っている人がいるとします。これを全て通常のPayPay払いで払えば、獲得できるポイントは5000円です。しかし、全て後払いにすれば、獲得できるポイントは1万5000円にまで増えます。
頻繁にPayPayを利用する人であれば、後払いの方がお得と言えます。
また、単純にPayPay後払いを利用するだけでなく、「Yahoo!プレミアム会員の登録をする」・「PayPayアカウントとYahoo! JAPAN IDを連携させる」などの条件をクリアすると、ある一定条件の下での買い物時のポイント還元率が上昇するというキャンペーンも行われています。
リアルカードも発行できクレジットカード代わりとして使える
PayPayは基本的にスマートフォン上のアプリでチャージから決済まで、一貫して完了させることが出来ます。
しかしPayPay後払いに関してはリアルカードを発行することも出来るのです。
リアルカードの発行を希望する場合、PayPayアプリ上で申請を行うことが出来ます。アプリ上の「あと払い」をタップし、案内通りに手続きを行うだけです。申込から1週間~10日程度でカードが届きます。
リアルカードを持つメリットは「PayPay後払いを実質的にクレジットカードと同じように利用できる」ということです。リアルカードをお財布の中に入れておけば、スマートフォンが手元になくても、もしくは充電が切れていたり、電波が入らないような状況でもPayPay後払いで決済を完了させることが可能になります。
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PayPay後払いとはチャージ不要で翌月後払いできる決済方法
通常のPayPayなら、支払いの前にチャージをしておく必要があります。レジで残高不足に気付いた際にいちいちチャージをするのは正直言って面倒です。ですがPayPay後払いを利用すれば支払い自体は後回し出来ますので、わざわざチャージする必要もなく、非常に便利な機能です。
PayPay後払いを利用する上で審査が避けて通れません。いわゆる金融審査ですので他のクレジットカードやローンの審査に落ちる人は落ちてしまうでしょう。また、PayPay後払いの他にPayPayカードやYahooカードの審査を受けている人が、PayPay後払いの審査は不要です。
一度PayPay後払いの利用を始めると、PayPay後払いだけを解除することは出来ません。PayPay後払いの解除を希望する場合は同時にPayPayカードやYahooカードの契約も解除する必要があります。手続き自体はコールセンターの自動音声案内で完了します。
また、以下の表はPayPay後払いに関する基本的な事項です。利用を検討している人は、確認しておくと良いでしょう。
対象者 | (高校生を除く)18歳以上の人 |
---|---|
利用可能額 | 過去24時間で最大50万円、過去30日間で最大200万円 |
締め日 | 毎月月末締め |
引き落とし日 | 翌月27日払い |
審査方法
PayPay後払いには必ず審査があります。ここではその審査がどのように行われるのか、見ていきましょう。(お金を借りる時の審査はどこまで見られる?)
まず、審査を担当しているのはPayPay後払いを運営しているPayPayカード株式会社です。
審査を行う上で本人確認は必要不可欠です。運転免許証などの公的書類を提出します。
その上で実際に審査に入り、信用情報の確認が行われます。信用情報はクレジットカードやローンの契約時にも確認されますので、過去にこれらの審査に通過した方であれば問題なく通過すると思います。しかし、ブラックリストの可能性がある方はおそらく審査落ちするでしょう。
申込時に虚偽の内容を申告していることがバレた場合にも、審査で弾かれることになります。ですので正直な内容で申し込むことが大切です。
以上の審査に通過すれば、PayPay後払いを利用できるようになります。
ただし、審査を受けなくても良い場合があります。それはクレジットカードの申し込みを同時に行っている場合です。PayPayカードやYahooカードなどを申請していれば、そこでまとめて審査が行われるのです。
PayPay後払いを解除したい、やめる方法
PayPay後払いそれ自体の解約は出来ません。しかし、PayPayの支払い方法からPayPay後払いを消去することは可能です。
そのためには、PayPayカードの解約を行う必要があります。カードの解約が完了すれば、PayPay上から後払いも自動的に消えます。
ただし請求額がまだ残っている場合、それらの請求自体は返済が完了するまでなくなりません。ついうっかり忘れないように気を付けましょう。
解約手続きは「自動音声サービス(0570-09-8181)」に電話をし、案内に従って操作を進めればOKです。
このようにPayPay後払いを解除するためには、PayPayカードも一緒に解約することになるため面倒です。PayPay後払いをやめる方法、利用したくないだけであれば、そのまま放置して使わないようにすれば済むでしょう。
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PayPayあと払いとPayPayカードの違い
PayPay後払いとPayPayカードはどちらも「利用した代金を後で支払う」という意味では同じサービスです。違いが分かりにくくて困っているという人は多いようですので、最後にこれらの違いをしっかりと確認しておきましょう。
PayPay後払いとPayPayカードの違いは主に3点です。
- PayPay後払いとはアプリ、PayPayカードはリアルカード
- 利用可能店舗が異なる
- ポイント還元率と特典が異なる
まず一番の違いとして「PayPay後払いとはアプリ、PayPayカードはリアルカード」ということが挙げられます。PayPay後払いならスマートフォンさえあれば決済は完了します。逆にスマートフォンが利用できない時でも、PayPayカードならリアルカードですので決済可能です。
PayPay後払いはPayPay加盟店でしか利用できませんし、バーコード決済という特性上ネット通販では利用できません。しかしPayPayカードはそのお店がクレジット加盟店であれば支払えますし、ネット通販でも問題ありません。
ポイント還元率や特典に関して、お得なのはPayPay後払いでしょう。
前月の利用状況に応じて0.5〜1.5%の「PayPayポイント」が還元されますし、「PayPayステップ」というサービスもあります。
PayPayカードにもポイント還元サービスはありますが、還元率はいくら利用しても利用金額100円に対して1%のまま変わりません。また、ポイント還元が行われないケースもあるようです。
PayPay後払いはアプリでPayPayカードはリアルカード
どちらも「利用した代金が後で請求される」という意味では同じですが、どのような違いがあるのでしょうか。
そもそもPayPay後払いはバーコード決済サービスであるPayPayの一機能ですが、PayPayカードはクレジットカードです。決済サービスとして、全く別のものなのです。
また、PayPay後払いはアプリ上のサービスですが、PayPayカードはリアルカードという違いがあります。
ですので決済を全てスマートフォン上で済ませたいのであればPayPay後払いが適していますし、クレジットカードとして保有したいのであればPayPayカードが適しています。
利用できる店舗やサービスが違う
PayPay後払いとPayPayカードは、どちらも全く同じお店で使えるというわけではありません。
PayPay後払いが利用できるのは、「PayPay加盟店」だけです。例えばセブンイレブン・ファミリーマートといったコンビニエンスストア、オオゼキ・ライフといったスーパー、デニーズやケンタッキー・フライド・チキンといった飲食店などで利用が出来ます。
対して、PayPayカードはクレジット加盟店で利用可能です。その店舗がPayPay加盟店でなくても利用できます。またPayPay後払いはインターネットショッピングで利用不可能ですが、PayPayカードなら問題ありません。
ポイント還元率や特典に違いがある
PayPay後払いとPayPayカードは、ポイント還元率や特典の観点でも異なります。
まずポイントについて見ましょう。
PayPay後払いは前月の利用状況に応じて0.5〜1.5%のPayPayポイントが還元されます。それに対して、PayPayカードなら利用金額100円に対して1%(すなわち1円)のPayPayポイントが還元されます。
またキャンペーンの対象になるかどうかも異なります。
まずPayPay後払いは「PayPayステップ」というサービスがあります。これは指定された条件をクリアすることで、翌月のPayPayポイントの還元率が上昇するというものです。条件には、例えば「PayPayで30回支払う」や「PayPayで50,000円支払う」といったものがあります。
またそれ以外にもPayPay後払いでは、お得なキャンペーンがその都度打ち出されます。
これに対して、PayPayカードはPayPayステップの対象外ですし、特典の付与といったサービスはありません。また利用金額100円に対して1%のポイント還元も、必ずしも実施されるわけではありません。貰えない場合もあるのです。
このようにポイント還元や特典といった観点からみるとPayPay後払いの方がPayPayカードよりも優れていると言えるでしょう。
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この記事の監修者 | 山口みき |
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自己紹介 | 金融WEBメディア運営・管理経験(3年以上)を活かし「お金借りる今すぐナビ」の編集・監修を担当。FP技能士や貸金業務取扱主任者・クレジット債権管理士の資格取得にも前向きに取り組んでおり、借り入れに関する疑問や不安に応えるため、常に正確で専門的な情報提供に努めています。 |
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